オーダースーツを楽しもう

礼に始まり礼に終わる…

柔道73kg級大野将平選手、2回目の金メダルおめでとうございます。

とんでもない努力と苦労の中、勝って普通にはいられないくらい嬉しいはずなのに、喜びを抑えて相手選手や仲間に敬意をあらわす所作を見ていると、以前テレビで観た極真空手の第四会世界大会を思い出します。

オリンピックと同じ4年に1度の大会で松井章奎選手（現　館長）が優勝、表彰台に登っても笑顔を見せませんでした。

テレビ放映の中では、同じ釜の飯を食った仲間が、海外の選手…故アンディフグ選手（当時は極真会スイス支部）、アデニールダコスタ選手などにことごとく負けてしまい1人だけが勝って喜ぶ訳にはいかないから…とアナウンスでした。

道場訓には「謙譲の美徳を忘れざること」とありますが・・・武道の精神は皆同じですね。頭が下がります・・水野です。

自前のもので恐縮ですが、今回は「ロロピアーナ、オーストラリス　150’s」の生地で作りました。

自分にとっては珍しい紺色の無地、　濃紺の無地は光沢もきれいです。

無地は素材の良さがわかりやすいですから店頭でも比較しながらご覧ください。

スタイルはシングル2つボタンにサイドベンツ、ノッチドラペルで仕上げてもらいました。

裏地はボタニカルの紺色を・・

同系色でありながら、角度を変えると浮かび上がる植物柄は人には伝わらない自己満足そのものですが、なんとなく嬉しくなりますよ。

自分は満足だから当たり前って言われそうですね（笑）

ボタンはやや色をつけて、茶蝶貝。

独特のツヤ、角度を変えると変化する色艶は紺色の服地にも良いですね。

ズボンはボックス＋１タック、　裾口はシングルです。

オーダースーツは　つくればつくるほど次にああしよう、こうしよう・・と考えることが多くなって本当に楽しいものです。

初めは目が慣れない為、生地を見るだけでも気軽にお立ち寄りください。