スーツの衿について

スーツの衿について

さて、あんまりコロナに関する話をしても不謹慎、ニュースで嫌になる程見られているはずなので。

 

スーツの<衿>について。

 

 

顔ともとれる大事な箇所、衿の印象一つで見た目の印象はガラリと変わります。

 

一般的なノッチドラペルでもゴージライン(上衿下衿の縫い合わせ線)の上げ下げ、衿先の角度などで様々な変化を楽しむことができます。

 

10年前からか某セレクトブランド発信でハイゴージラペルもいつのまにか大分と浸透してきました。

 

しかし昨今は特に香港や台湾のスミズーラがクラシック回帰を得意に、銀座など一等地、三越伊勢丹のハウスオーダーなどで<クラシコ経由のハイゴージラペル>を徐々に変えていこうという流れになっているようです。

 

ゴージ起点は高めに設定されていても、衿先は低めの鋭い傾斜に線を引かれていたり、従来ハシゴまつりの手付けでしか縫えなかったカーブを描くようなゴージでもマシンで生産したりと、テーラリングは毎シーズン進化していて面白い。

 

中にはゴージラインが高すぎて、しかもピークドラペル(剣先を上で尖らせた)のせいか背面から剣先が見えてしまうスーツも極々たまに見かけます。

 

宮崎の某工場のモデルですね、TP、それはそれで格好いい。

 

モダンブリティッシュで優しげな印象、クラシコでスッキリと色気のある印象、いやいやオーセンティックに万人受けできる男性的な印象、さすがに衿一つで変わらずとも肩と同じくスーツの顔ともとれるディティールです。

 

 

ラペル幅(衿巾)もそう、体躯のバランスで決めるのがセオリーですが、生地(ストライプやチェック)の柄に合わせるのも自由。

 

フランコバッシなどクラシックなネクタイと幅を合わせワイドラペルにするのも自由。

 

昔のアルマーニが好きでシャープな衿も自由です。

 

ただ、その人の印象を良くも悪くも変えてしまうのが衿です。

 

オーダースーツ店には、その店それぞれに得意としているハウスモデルがあります。

 

気に入っているスーツを持参するので同じように、という依頼にはあまりよく思いません。

 

買われた店へ行くのが正解。得意とするカッターやフィッターとは別の服になるからです。

 

大事な日に着用するような、良いとされるスーツなのか、日頃着るビジネススーツなのか雨用の洗い替え用なのか、求める物は多様です。

 

春は近いです。

 

ぜひ一度ご検討ください。

 

先月ご新規にてお作りいただいたお客様、撮影させていただきました。

 

ご協力ありがとうございます。

 

またどうぞご贔屓くださいませ。

 

 

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大阪ドーチカ店:吉平

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