シャツ生地を選ぶなら

シャツ生地を選ぶなら

横浜店の佐藤(マリサポ)です。

 

 

 

当店でオーダーシャツを作られた方はご存知かとも思いますが、ワイシャツ生地には色々表示があります。

今回は、形状記憶、形態安定、イージーケアの違いについて、ご案内致します。

 

 

 

形状記憶は

皆様ご存知の通り、東洋紡の登録商標です。
シャツを縫製した後、特殊な機械に通して薬品を吹きかけることにより、しわのない形状を記憶させ、防しわ性を向上させる加工です。

記憶させる…って、スゴイですね。永久的に崩れないパンチパーマを連想してしまいます。

 

 

 

形態安定は

繊維を薬品につけて防しわ性を向上させる加工(製品を縫製する前の”生地の段階で加工”すること)を指します。

※形態安定という言葉は登録商標ではないため、一般的に広く使われています。

 

 

 

イージーケアは

生地の風合いや見栄えを活かしたまま、しわになりにくい加工を施したものです。
形態安定加工より防しわ性は少し弱まりますが、アイロンがけが簡単にでき、風合いもいいので人気です。

ちょっとソフトな印象ですね。

 

 

 

形態安定は、1993年頃から広まった加工で
当初はT/C(ポリエステル/コットン)の比率50:50の製品しかありませんでしたが、技術開発が進み綿100%のものも出来るようになったそうです。
ちなみに、T/Cの“T”は、東レと帝人が製造するポリエステル繊維の商品名”テトロン”に由来し、W&W性(ウォッシュ&ウエア性)は、洗濯後のしわの残り具合を表す指標で、W&W性5.0級をアイロン掛け後のシワのない状態とし、シワカット率100%と素晴らしい高機能!

 

 

 

形態安定加工と言われるものは、3.2級以上でシワカット率50%以上

 

 

4.0級以上は、シワカット率90%以上

 

 

イージーケアシャツで2.5級

 

 

だとか

 

 

 

ご自宅でお洗濯されるご家庭でしたら、綿100%の形態安定がオススメです。
着用するご本人目線で考えれば、しなやかな肌触りの方が良いでしょう。
奥様目線で考えれば、アイロン掛けの手間があまりかからない方がいいでしょう。クリーニング屋さんに行く時間を省く意味でも…。

 

 

 

綿の比率が高ければ高いほど形態安定性は低くなります。乾いたあと小じわが気になる方は、サッと軽く部分的なアイロン掛けでも十分です。

 

 

 

 

形態安定シャツの洗濯について

 

洗う前に洗濯絵表示を御覧ください。
ワイシャツの前立ボタンを留めて大き目のネットに入れて洗うと、他の洗濯物に絡まず生地の傷みも軽減されます。
入れる前につけ置き洗いや、衿や袖口に塗るタイプの洗剤を添付すれば、汚れ落ちが更にアップします。

 

 

 

形態安定加工シャツの脱水・干し方

 

形態安定加工シャツは濡れ干しが基本です。滴が垂れるくらいが理想で水分の重みでシワを伸ばすように作られているのですが、部屋干しのご家庭もあるでしょう。滴が気になると思いますので、通常より短い時間(15秒程度)の脱水に押さえ、変なシワが付く前にすぐに干すのが理想的です。

 

 

洗濯機から取り出したら、バサッとふりさばき、シワを伸ばしながら形を整え、厚みのあるハンガーで干してください。袖や本体の重みが効率的に掛かり”水の重みでシワを伸ばす”性質をフル活用できます。
干す場所は、大抵のワイシャツは風通しの良い「陰干し」が望ましいです。

 

 

 

形態安定加工シャツにアイロンを掛ける場合
メーカーによっては形態安定(形状記憶)加工の掛かり方が違うので、どうしてもアイロンを掛けるのなら高温は避けてください。洗濯絵表示によりますが、ポリエステルなどの混紡素材は、高熱に非常に弱い繊維のため中低温でそっと掛けてください。温度が高ければ高いほどキッチリとした形態安定性が徐々に損なわれてしまう恐れがあります。なるべくならアイロン掛けをしないで済むように干してください。

 

 

いつもクリーニングに出す
という方は、
インポート生地(綿100%)の生地でカスタム仕様をオススメします。

オススメ生地はこちらです。是非御覧ください。
https://www.big-vision.co.jp/news/detail.php?id=30506

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