呼び方に騙されないで

呼び方に騙されないで

例えば<スラックス>

 

ズボン、パンツ、ボトムス、トラウザーズ、替えズボン、組下、替え下、下

 

スラックス=トラウザーズと反射的に呼ばれる方はスーツに詳しい方、または英国知識に長けている方。
替え、下、などと呼ぶ方はひと昔前、大まかに言うと古いカッターさんによく見られます。

 

スラックスだけでも何通りと呼び方があるということ。

 

メーカーや立地や売り手によって呼び方を変えてしまっている、そこを掘り下げてみます。

 

・オーダースーツの基本モデル(型紙)

 

普通、ゆったり、細身。

 

大まかにこの3つを基準にし、メーカーが新しいモデルを毎シーズン、呼び方を変え、ライン(線)やシルエットを絶妙に微妙に変えつつ、打ち出しています。

 

普通 → オーセンティックモデル、コンチネンタルモデル、クラシックモデル
ゆったり → ヨーロピアンモデル、ソフトブリティッシュモデル
細身 → モダンブリティッシュモデル、ニュークラシコ、モードイタリアン

 

ほんの一部ですが、実際他のメーカーさんで打ち出されている型紙のモデル名です。

 

中にはヘンリープールやルビナッチ、ヨーロッパのビスポークと契約し国内イージーオーダーで展開しているところもあり、<型>の呼び名やブランドに対する価値は非常に大きい。

 

そこが大事。

 

実際はほんの少し仕様を変え、基本的なパーツの角度や幅を変え、グレーディング(サイズ展開)、あとはモデルについてルーツやデザイン性の打ち出し、モデリストの紹介。

 

それだけ、の違いです。

 

生地でもそう。

 

<レダ>という生地ブランド、同じくイタリア生地で<ビエレッシ>、生地の耳を変えているだけで同じ。ビエレッシを売っているのは日本のみ、一部香港。

 

<ジョンフォスター>、同じく英国服地<ダローデイル>、これも一緒。

 

大体こういう情報は身内以外でも出回っていますが、今やネット社会、ダダ漏れです。

 

バンチブック、メーカー発注生地だからとビエレッシをレダと比べ何万も高く差別化して売る洋服屋さん、これは絶対やっちゃダメです。

 

レダもビエレッシも一流織元、それを仕入れる商社も全国御用達、大阪の一流のマーチャントです。

 

良い物は良い、しかしイージーオーダーで法外に高く売る店があるのはダメ。

 

型紙、モデルの話はまだ続きがあって、実はモデル以外に工場の工賃が重要。

 

例えば上下で170工程〇万円の工場、200工程〇万円の工場。

もちろん工程数が多い程、手裁断が増えハンドの作業が増えます。

 

ヨーロッパの老舗ビスポークの型紙(○○モデル)を展開しても、縫製に出す国内工場を鳥取や~宮崎や~と変えることによって工賃はグーンと節約出来たりします。←これが闇。

 

うちにはテーラーの熟練工が~、総理大臣賞の名工から昔教わりましたで私は~、うちには世界に一反しかない生地が~、こういう言い方にも気を付けないと、喰われます。

 

最近特にオーダースーツの代理店のような店、もしくは新しいオーダー店が増えたので、ある意味?大事な話でした。

 

 

 

さてさて、ゼニアのカシミアコートが大変好評いただいており、ありがとうございます。

 

ゼニア以外のカシミアサンプルもあり、ジャケットでは最近入荷したゼニアのNOVARA、AGNONA、買収されましたね、色々と段取りしております。

 

皆様のご来店お待ちしております。

 

吉平

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