作り手を尊重しよう

作り手を尊重しよう

 

オーダースーツ業界に身を置いている為か、知識や感度、サイジングも含めて日々学ぶことが多い。

 

それは技術面でも同じことが言えます。

 

営業サイドの仕事をしながら型紙起こしたり袖付けしたりは時間的にも難しいので、普段取引のない工場の仕立てを見に行ったり、仕上がりを見たり解体したりしています。

 

宮崎、長崎、佐賀。

 

鳥取、広島、岡山。

 

滋賀、そして身近な大阪。

 

静岡や青森、山形や秋田、北海道なんかもありますが。

 

これらの工場に直結することは、まず一番に<日本製>というプライドを持っていることです。

 

どこも良い意味でクセがあって、どれも商品として満足するレベルです。

 

数人で月~30着仕立てる程の工場(工房)もあるし、60人規模で月何千着。

 

それぞれ日本製に拘りがあって職人から職人へ、引き継ぎがあるから今日まで続いています。

 

 

 

 

じゃあ、そこで仕上がった商品、販売元は?

 

これがダメなんです。

 

ぐちゃぐちゃになってます。

 

1着5万で販売できる物を上乗せして15万で販売。

 

1着分3000円の生地、スーツ仕立て上がり10万で販売。

 

そんな売値を工場側、仕立てる側は知りません。

 

日本一安いイージーオーダー工場でスーツ基本工賃12000円。

 

大体全国の相場で今15000円~19000円でしょうか。

 

一部のイージーオーダー工場は、その仕立ての良さから35000円前後計上しています。

 

加工代16000円+生地代3000円=19000円

 

50%利益として販売価格38000円です。

 

それを10万て。

 

家賃もいるし人件費、運送費やスーツに必要な資材代もいります。

 

でもそれら経費は50%(19000円)で本来賄うものです。

 

営業サイドのこういった話、工場は知りません。

 

そんな販売業者だと分かったとしても、請負の工場サイドは加工代を上乗せできません。

 

賃金も少ない、地方でも郊外に多い工場です。東北なんか冬地獄です。

 

それなのに一生懸命朝から晩まで縫ってるんです。

 

工場が良い思いをしない現状、今後も日本製がヨーロッパに勝つなんて不可能です。

 

 

 

 

生地の話ですが、東北のある生地メーカーがフランスの高級ブランドに生地を納めていて、1メートルあたり5000円の生地です。

 

これがスーツになると販売価格150万円、その生地がなければそのブランドの服はできないのに、1着分3メートルとして生地のコストは製品のわずか1%。

 

ブランドの力、だけとは思いませんよね。

 

 

 

やっぱり日本で作った、織り上げたその生地が良いから150万のスーツに使用された、そう、生地が良いんです。

 

まだまだ営業面が弱い日本の生産です。

 

オーダースーツ需要が高まってきた近年だからこそ、どのメーカーもです、一度洗い直しが必要じゃないかと思います。

 

 

 

以上、ネタもなかったので、二年前にさかのぼり、過去抜粋でした。

 

ロロピアーナ150’s、20マークほど入荷しました。

 

珍しく耳アリの生地もあるので、活かすも殺すもお早目に。1点限りです。

 

 

 

 

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