オーダーシャツを楽しもう

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オーダーシャツ クールビズ

シャツで一番目に付くのが衿元、ネクタイを締めた衿元がスッキリしているだけで仕事ができる印象になります。
また、クールビズでネクタイを外した時に気を付けて欲しいのは「普段のワイシャツ姿からネクタイを外しただけ...」にならない事!

 

クールビズ用のシャツを仕立てませんか。

 

クールビズで人気のボタンダウンは、1900年頃にアメリカのブルックスブラザーズ創業者の孫であるジョン・ブルックスがポロ競技の試合を観戦している時に、ポロ競技用のユニフォームが顔に衿が当たらない様にボタンがついてるのを見て思いついたのが始まりです。
スポーティーで爽快な感じはありますが、エレガントさが今一つのところも有ります。

 

今年のクールビズは脱ボタンダウンはいかがです。

 

今回はシャツの衿にまつわるウンチクや、クールビズにおススメの衿型をご紹介します。

<< 目次 >>

  1. 1.シャツの衿
  2. 2.カラーステイをご存知ですか
  3. 3.ステッチの拘り

1.シャツの衿

1-1.クールビズにおススメの衿型

シャツの衿 イタリアンカラー

クールビズ専用の衿型として一押しなのが「イタリアンカラー」、衿と台衿(衿腰)が1枚仕立てになっていて首元のボタンがないデザインになります。ノータイ専用のデザインで衿のロール感が抜群で、艶のある雰囲気を醸し出してくれます。

 

ちょっとお堅い仕事ですと向かないかもしれませんが、一度は試して頂きたい衿型です。

 

真ん中の写真は衿裏にオプションのスナップボタンが付いているので、他の2つより衿がキリット立ち上がりドレッシーな感じになりオススメです。


シャツの衿 イタリアンカラー
シャツの衿 イタリアンカラー
スナップダウンの写真です。ボタンダウンと違って衿の裏のスナップで留めるタイプなので見た目がスッキリしているのが特徴です。

 

既製シャツには中々ないオーダーシャツならではのオプションなので、是非お試しください。


シャツの衿 イタリアンカラー
シャツの衿 イタリアンカラー
また、いざと言う時はネクタイも締められる衿型がご希望なら、、、

 

ワンカットはいかがでしょう。イタリアンカラーと同じで1枚仕立てですが、首元のボタンが有るのでネクタイをする事も可能です。

 

但し、あくまでもノータイ用の衿なので、ネクタイをするのは緊急の場合だけとお考え下さい。


シャツの衿 カッタウエイ
シャツの衿 カッタウエイ
それでは、ネクタイをしたスーツ姿にもクールビズのノータイでもカッコイイ衿型はなにかと言うと...
ノータイで着用した時の衿の開き具合が絶妙で、人気なが写真の「カッタウエイ」とても小粋な衿型でオススメです。

一時、クールビズ用の衿型で衿元にボタンが2つ付いたデュエボットーニが流行しましたが、もともとはイタリアクラシコスーツ用でネクタイの結び目のボリュームに負けないよう衿を高くしたのが始まりです。
そうすると、クールビズ用にネクタイを外してデュエボットーニのシャツを着用するのは本来の目的から外れているのですが、ノータイで衿が高くカッコイイのでクールビズ用シャツとして人気になりました。
その後、ボタン付糸やステッチに色糸を使うのが流行し、本来のクラシックな意味合いが薄れてきて、最近では人気は下火になったようです。

1-2.クレリックカラー

シャツの衿 クレリックカラー
シャツの衿 クレリックカラー
クレリックシャツ(cleric shirt)をご存知ですか?

身頃が柄または色無地で、衿やカフスが白無地になっているシャツの事です。
クレリックシャツは和製英語で、英語での正式名称は「カラーセパレーテッドシャツ」「カラーディファレントシャツ」「ホワイトカラーシャツ」と呼ばれています。
元はドレスシャツとしてではなく労働着として着られていて、汚れたり擦り切れたりしたら衿(あるいは袖)のみを取り替えられるように汎用性の高い白生地にしたという事です。

 

日本でクレリックシャツと呼ばれるようになったルーツは諸説ありますが、ひとつは、「CLERIC」とは「牧師・神父・聖職者」を意味する言葉で、牧師が着ていた白い立ち衿の僧服に似ているところから名付けられたという説です。
また、牧師などが着る白い立ち襟のことを「クレリカルカラー」と呼ぶので、「クレリカルカラーシャツ」がクレリックシャツになった説も有りますが、牧師さんがルーツなのは間違いないようです。

 

クレリックシャツはフォーマルシャツではないという意見もありますが、白無地の無表情さにくらべるとエレガントで慶事の着用は良いかと思います。クレリックシャツは、1920年代にイギリスで流行して英国王室でも愛用され、2005年の英チャールズ皇太子が結婚式で着たことで英国王室が認めるフォーマル服の仲間入りをしたという見方もあります。ロンドン紳士たちの間で大流行していただけに、英国調のクラシックイメージを醸し出すには最適。ブリティッシュトラディショナルで決めれば、いつもと違う男のダンディズムが漂います。
また、クレリックシャツは衿とカフスが白で清潔感のある雰囲気を醸し出し、上品でドレッシーに見えるので女性からも評価も高いと思います。
衿とカフスが白なのでネクタイも合わせやすく、色々とコーディネートが楽しめる万能なシャツです♪

ビッグヴィジョンでお仕立てしたオーダーシャツなら、衿やカフスが痛んだ時に白い生地で取り換えることが可能。肌に馴染んだシャツを、クレリックシャツとして蘇らせてはいかがです。

 

1-3.デタッチドカラー

皆さんデタッチドカラー(セパレートカラー)はご存知ですか?
1800年代にNYで発明された衿で、衿腰の低いスタンドカラーに、別の衿が着脱可能になっています。
今のようなクリーニング業が無かった頃は、一度着たからと言って洗濯はしていなかったようです。その中で、アメリカのオーランド モンタギュー婦人が、鍛冶職人で毎日シャツを洗ってくれ、というご主人のシャツの洗濯があまりに大変だった為、衿を切り離したて、汚れやすい衿だけ洗おうと考えたのが始まりと言われています。

 

また、シャツの衿は汚れたり痛んだりするので、ボディーは未だ着れるのに衿が駄目になって着れなくなっていました。そこで、衿を着脱式にしてスペアの衿を持って、衿だけ傷んだら交換していたようです。今みたいに物が豊富でない時代の知恵ですね。

2.カラーステイをご存知ですか

オーダーシャツ カラーステイ
カラーステイ(Collar stays)とはワイシャツの襟裏に作られたポケットに挿っている、透明なプラスチック製の小さい板で、素材はプラスチックが多く他にアルミや真鍮等が有ります。
「カラーキーパー」「カラーセル」「カラーボーン」とも呼ばれていて、シャツによっては取り外せなくて縫い込まれている場合も有りますが、その役目は?

オーダーシャツ カラーステイ
オーダーシャツ カラーステイ
シャツは何度も洗いを掛けると、だんだん襟の先端が反り返るなど、型崩れがおきることがあります。
その対策として襟にカラーステイを入れることで、衿先をピシッと伸ばしてネクタイ姿を凛々しく整えることが出来ます。また、ビジネスシーンだとシャツは衿先がピンと伸びた形が基本ですが、それだと面白みがないという方もいらっしゃいます。

 

プラスチックのカラーステイだと曲げられないですが、金属のカラーステイなら好みに形に曲げる事が出来るので、クールビズでノータイの時にカラーステイを曲げて、ふっくらした襟型にするのもお洒落かと思います。

3.ステッチの拘り

オーダーシャツ ステッチの拘り
衿型だけでなく、細かいところにも拘ってはいかがです。

 

どこかと言いますと、それはステッチ!

 

衿とカフスのステッチを、通常位置(縁から5mm)を少し縁に寄せる(縁から2~3mm)にするとスッキリしてエレガントな雰囲気を醸し出します。
世界のセレブに愛されるイタリアのブリオーニのシャツも、縁からギリギリの位置にステッチが入ってエレガントです。

 

自己満足なのですが、男のこだわりです!

 

ちなみに、縁から2~3mm辺りにステッチを入れることを「コバ」に入れると言います。
コバは「端っこ、切れ端」を指す言葉で、漢字だと「小端」。スーツを作る時にステッチを入れる方も多いと思いますが、「ステッチをどこに入れますか?」と聞かれたら、「コバにお願いします」って言うと通っぽいですよ。

 

こんな所にも拘れるのがオーダーシャツの楽しみです♪


「自分サイズ、好きな生地、好きなデザイン」で仕立てられるのが、既成シャツにないオーダーシャツの楽しみ方です。クールビズをオーダーシャツで楽しみませんか♪
ぜひ、お近くのお店にお立ち寄りください。


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