青森新工場稼動開始

青森新工場稼動開始


日本の製造業がアジアへの海外工場移転によって衰退したという話がされ始めてから随分経ちますが、読者の皆さんはオーダースーツの縫製業における国内や海外の縫製工場の実態についてご存知でしょうか?

 

こういった話はなかなか聞くことがないかと思いますが、既製服の縫製工場は中国、ベトナム、インドネシア、バングラディッシュ等々アジア各国隅々まで行き渡っていますが、オーダースーツ縫製においては、中国(一部インド)までしか海外移転は進展していません。そう聞くと、読者の皆さんは“そうか、オーダースーツは技術力が必要だから技術的に海外では難しいんだな!”とお思いになられる方も多いと思いますが、実際には、近年の国内縫製工場は色々な意味で、海外(中国)工場にキャッチアップされてきています。

その理由は、一言で言えば【中国の資金力】と【中国の先見性】です。

どういうことかというと、オーダースーツはお客様のご体型やお好みのデザインによって型紙は千差万別に変わっていきます。

そしてこの個別の型紙を管理するのは今の時代は全てCADシステムなどのITです。

中国は、その【先見性】で10-20年前に日本からその技術を学び、今では独自のIT技術でほぼ日本と同様のことが出来るようになりました。

ITによる業界発展を早くから見抜いていたのです。

 

そこに加わったのが、昨今の経済発展による【資金力】です。

膨大な資金力があるので、日本で最大のオーダースーツ縫製工場は日産1,000着ですが、中国では日産3,000着の工場が何社も存在しているぐらいです。

 

さて、そんな中、日本の縫製工場は生き残りを賭けて何をしているでしょうか?

 

私共ビッグヴィジョン・ヨシムラグループではこの問いに対して、大型の設備投資によって生産性を高め付加価値を高めることだと考えました。

そこで3年前から青森工場のリニューアルを検討していたのですが、その新工場がようやく完成しました!

 

それではご紹介します!青森新工場


いかがでしょうか?

敷地面積は18,000㎡(約6,000坪)あります。

 

建物を見るとどこか懐かしく見えるのは、元々が小学校で利用されていた校舎の廃校利用で譲り受けたためです。

 

場所は、青森県南津軽郡田舎館(いなかだて)村にあります。

市町村名に“田舎”が付いていますが、皆さんが思うほどの田舎ではありません。

 

そんな新工場ですが、これまでとどこが違うのか?特徴をご紹介します。

 

特徴1:短納期対応可能な工場

 

従来、オーダースーツは最低でも2週間。長ければ1ヶ月以上仕上がりにお時間を頂いておりました。

何故、それだけの時間がかかるかというと、生地や付属品を発注したり仕様書を送ったりする物流時間に加え、CADへの入力時間等、色々な作業に膨大な時間が掛かっていたためです。

 

新工場では、これをITの力で改善し、なんと!最短7日間で商品をお届けする仕組みを作りました!(厳密にはR1.11頃~稼動開始予定です。)

これができるとどうなるか?その狙いをお話しますと、

これが出来れば、既製服スーツと同じ土俵で戦えるようになると考えています。

(つまりオーダースーツという狭いマーケットから既製スーツという巨大なマーケットに参入できるということです。)

どういうことかと言いますと・・・

つまり、消費者の皆さんは例えば週末にご夫婦で百貨店へスーツを買いに行きます。

そこでの買い物は既製服と言ってもズボンの裾上げやネーム刺繍があるため、その場受け取れないことが一般的です。

出来上がりは、1~2日後でも、週末百貨店に行かれた方も平日はなかなか行けませんから、次にお店に行けるのは翌週末です。

つまり・・・1週間後なのです。

ですから1週間でお仕立てが出来れば、既製服業界と戦うことが出来るようになる!と考えて、短納期対応が可能な工場にいたしました!

消費者の方の納期意識が高まるのは、毎年3月下旬~4月初旬の卒業式や入社式、新生活に向けたスーツを意識する頃です。

来年のその頃になればきっと注目されることと思います。

 

特徴2:優れたIT力

上述の1週間納期を実現するためには、ITの力が必要になります。

 

それを具体的に言うと、①販売店とのデジタルデータ送信 と②IT力を駆使した工場管理です。

 

①については、販売店側と足並みを揃える必要がありますが、販売店さんがタブレット端末などで注文を受け、それを確定し、データを送信した瞬間から遠く離れた縫製工場で縫製作業が始まる、、、といったイメージです。

 

そこで、ビッグヴィジョンではこの秋からタブレットでのご注文受付を開始します。

②は、①のデータを縫製工場でどう処理するか?に掛かってきますが、

例えば、工場ではお客様からのご注文を、サイズデータを入力し、型紙のパーツをコンピュータ上で作り、それを実際の生地に当てはめます。

この作業は、従来は何段階もの工程を経るため1~2日かかりましたが、新工場では夜間に販売店からデータを吸い取り、それを夜間マーキングシステムによって無人で型紙作成します。

 

省力化とヒューマンエラーをなくした生産効率の向上です。

【夜間自動マーキング】

【CAM裁断】

【自動倉庫】

特徴3:優れた現場力

優れた工場というのは、設備が最先端であることはもちろんですが、それを使いこなす人材の熟練度にも因ります。

 

青森の新工場は、既存工場から車で10分程度でしたので新工場稼動によって従業員が入れ替わることは殆どありませんでした。

また、青森工場のある弘前市郊外は比較的人口も多く、他の国内縫製工場が従業員が老齢化している中、青森工場は若手が多い工場です。

 


また新工場では、短納期化のために作業工程を簡略・簡素化していません。

ITによる省力化は縫製作業ではなく、専らその準備工程における作業です。

 

むしろ、新工場ではIT投資によってスピード化され出来た余裕でむしろ工程数を増やしています。

 

特徴4:工場からお客様へ直送という発想

縫製工場は本来はBtoBのビジネスです。

お客様から見た縫製工場はあくまで黒子、見えない存在です。

 

ですが、新工場では1週間で商品をお客様にお納めできるよう一日でも納期を短くするため、仕上がった商品は工場からお客様へ直送します。

(全量ではなく7Daysオーダー対象商品のみです。)

 

そうなると何が必要になるか?
それは、検査・検品力

 

そうです。

従来のスーツは、工場でももちろん検査・検品をしますが、それはあくまで工場基準での検品です。

これまでは工場から販売店にスーツは納められ、販売店で改めて販売店目線(消費者目線)で検品され、お客様に引き渡されました。

 

それを工場内においてお客様目線で検品し、良品のみを青森からお客様のお手元へ直送するようにしたのです。

 

いかがでしょうか?

こんな新工場が8/19~稼動しはじめました。

 

本格稼動は9月に入ってからとは思いますが、品質・スピードが向上した青森新工場の製品をどうぞ楽しみにしていて下さい!

 

後日、1週間オーダー(7Daysオーダー)が完成しましたら改めてご案内いたします。

 

楽しみにしていて下さい。

 

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