最短2週間~お仕立てします

最短2週間~お仕立てします

読者の皆さん、こんにちは&ご無沙汰しておりますWeb担当の吉村です。
最近は、兼務している縫製工場の仕事が多くなりビッグヴィジョンのWeb担当とは名ばかりとなってしまいすみませんでした。

さて
新元号も発表され、いよいよ5月からは「令和」が始まります。
新しい元号に合わせてスーツも新しくしようと思っている方もいるかと思います。
でも、「オーダースーツも良いけど、出来るまでに時間が掛かるな~」と思ってませんか?
そこで、ビッグヴィジョンでは青森工場とタイアップして最短2週間~お仕立てします!と、欲しい時にオーダースーツをお届けできるよう頑張りました。
えっ?!2週間納期なんて他社でも普通にあるんじゃない?
って、お思いの方も多いと思います。
過去には2週間オーダーをうたっていたお店も結構ありましたから、普通に簡単に2週間オーダーが出来ると思う人もいるでしょう。
でも実は昨年の春、その2週間納期の実現について、業界を震撼させる大きな出来事がありました。
それは、、、4月の着用日(入学式・入社式etc)に間に合わない!といったことが頻発したのです。
(3月上旬は例年4月からの新生活を控えたご注文が集中する時期です。)
そして、これには事情がありまして、、、
日頃からオーダーでご注文されている方は薄々気付かれていると思いますが、、、
近年、オーダースーツが世界的にも日本国内でも人気になっていて、業界に新規参入企業がグンと増えています。
例えば、既製服業界からは2プライス店もそうですし、セレクトショップ系も、増えています。また、IT系企業の新規参入や、個人で独立して商売をされる方も増えてきました。
需要が高まり、それに応じて販売店も販売数量も増えているのですが、一方で全く増えないのが縫製工場なのです。
縫製工場を大きく既製服工場とオーダースーツ工場に分けると、オーダースーツ工場はここ数年稼働率が100%を超える工場が多い反面、既製服工場は海外縫製に仕事を奪われ、廃業の危機。
そんな中でのオーダー特需ですから、既製服工場はオーダー工場に業態変更をしようとしている所も多いのですが、実際は設備投資が必要だったり、生産ラインに大きな変更があることから、既製服からオーダー服への業態変更がなかなか進まず、オーダー工場だけが忙しい状態のままなのです。
少し脱線してしまいましたが、そんな縫製工場が繁忙をきたしている状況でしたので、需要が急増する3月に、工場へ注文が集中し、納期が長くなってしまったのです。
『受注急増のため縫製に入れないご注文の山』
残業体制でなんとかなるだろう!と考えないことはないのですが、なにせ、受注が激増する中では、残業体制では何ともならず。。。
仮に、残業体制で対処したとしても、縫製作業は集中力が必要ですからせいぜい1時間残業が関の山で、働き方改革を求められているのは工場も同じですから、簡単に一日3時間4時間残業という訳にはいかないのです×××
そのような事情で昨年の3月末には当社に限らずオーダーをする販売店の全てで納期が1ヶ月~1ヵ月半、長いところでは2ヶ月なんて販売店も現れて、業界的に大混乱したのです。
この危機に、ビッグヴィジョンでは色々と検討しました。
『何のためにグループに縫製工場があるんだ!』
青森工場はビッグヴィジョン以外の販売店からのオーダーもお受けしているため
『他社に対して優先すべきではないか!!(H取締役)』という意見があったり。
『でもそれは、工場の立場ではビッグヴィジョンだけを優遇はできない(青森Y取締役)』とか。
『でも、長い納期はお客様のニーズを無視している。』
そんな議論が進んだ後、社内でこんな意見が出てきました!
『着数は限定されるかもしれないけれど、2週間納期が出来ないか?検討しよう!』と。
そこで考え出されたのが今回の2週間オーダーです。
実は、いくつか重要なポイントがあります。
1つは、2週間オーダーは物流面の問題がありますので国内縫製に限ります
(海外縫製は、物流時間を考えるとどうにも間にあいません。)

★お客様へお願い★
↑のような事情ですので、ご来店が事前にお分かりになるお客様は一度店舗へご連絡頂けますと助かります。(事前に仕様書作成の準備をしますので)

 

2つ目は、着数を限定して行ないます。(1日50着限り
2週間の短納期は、工場から見れば順番待ちで並んでいる他の販売店様に対して優遇することです。
いわば、ディズニーランドで一般入り口に並んでいるお客様を横目に“株主専用入り口”があるようなものです。
ですから、お客様を大切にしつつ株主の顔を立てられるのはせいぜい一日50着が限度では、と考えました。
★お客様へお願い★
↑のような事情から2週間納期のご注文には限定数が有りますので、納期にこだわらない方はその旨お申し付け下さい。

 

3つ目、これも大きなポイントですが、2週間納期は正直本当にぎりぎりのスケジュールで組んでいます。
お客様はご存じないことですが、普段皆さんからご注文を頂いた際にご案内している納期は、実はお店に入ってから検品のため数日の猶予の後、ご連絡をしております。
それは、工場サイドの検品だけでは少々不安なため、消費者目線で検品をする必要があるためなのですが、今回はその時間すらないため、工場出荷時に消費者目線での検品をして貰わなければなりません。そこで、2週間納期の実現に向けて社内でファッション感度が高く、検品が厳しい!と言われている鉄鋼ビル店荻原店長と日比谷店の穂積君にお客様目線での検品とは何ぞや?を工場スタッフに伝えるべく出張してもらいました。

 

お読みいただきいかがでしょうか?
一言で2週間納期といっても、昨今の工場の稼働率を考えると、流れを改めて作るのは意外と難しいものです。
ビッグヴィジョングループでは、今年の夏に青森工場を新設する際に1週間納期を実現しよう!と日夜努力しています。
2週間納期は、その一里塚に過ぎませんが、納期を急がれるお客様のため頑張って挑戦したいと思います!
どうぞ楽しみにしていて下さい!
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