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スーツスタイル着こなしのポイント サイズ編:ベスト Vest(ジレ Gilet)


ベスト Vest(ジレ Gilet)のスタイリッシュな着こなし:サイズ編
  「今回はスリーピースでお願いしようと考えています〜」最近 良く店頭で伺います。 ベストスタイルに注目される方が増えてきました。007のダニエルクレイグさん、日本の俳優ですと西島秀俊さんのクールなスリーピースのスタイリングは印象的ですね。きっと影響された方も少なくないと思います。
 スリーピースに欠かせないアイテムが『ベスト(フランス語では:ジレGilet)』です。最近はビジネスだけでなくカジュアルスタイルにも応用して着こなしている方を良く見かけます。先月のメンズEXではコーディネートに必需品と書かれていましたが、オッドベスト(ベスト単品)の着こなしもこの春夏のファッションポイントです。

 今回はベスト(フランス語:Giletジレ)のサイジングについてご紹介いたします。

・スリーピース、オッドベスト(ベスト単品)をオーダーされるときの参考になれば幸いです。

 トレンドアイテム『ベスト』をスタイリッシュに着こなして(Vest dresser)、オフィスのベストドレッサー(Best dresser)を目指してください。

→上着(ジャケット)のスタイリッシュな着こなし:サイズ編
→ボトム(スラックス)のスタイリッシュな着こなし:サイズ編
→スーツスタイル着こなしのポイント 服地編:イタリア
■ベスト丈 (長さ)
 ベストのカッコイイ丈はどんな感じでしょうか?

 デザイン、サイズ、スタイリングの好みは人それぞれだとは思いますが、ベストとスラックの間(右の写真の黄色の矢印部分です。)に隙間が開いてしまい、ドレスシャツが出ているのはだらしない感じがしますので、NGです。自然にスラックスとベストがつながっているのが良いコーディネートです。
 下のスラックス図の赤い破線のようにスラックスのベルトを締める部分(ウエスマン)より少し下、ヒップのポケット(ピスポケット)の上に合わせるのが一般的です。従来、上着丈マイナス17〜18センチが適正、として採寸している方も多かったですが、近年は上着丈が短くなりスラックの股上も浅くなってきましたので、この基準で合わせてしまうと短くなってしまうようです。下の真ん中の写真のようにウエスマン(ベルトを締める部分)が隠れ、ピスポケット(ヒップ部分のポケット)が見える長さがスマートです。
 ジャケットを脱いだとき(ベスト+シャツ スタイル)がスマートな印象になるのがスリーピースです。下の右の写真ように、少しインパクトのある裏地で印象付けるのも、オーダーならではの楽しみです。「オシャレなベストですね〜」とオフィスの女性陣の評価アップも間違いありません。(笑)


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上のスラックス図の赤い破線、ベルトを締める部分の帯(ウエスマン)が隠れ、ヒップのポケット(ピスポケット)が自然に見える位置が美しい丈ではないでしょうか。


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自然にウエスマン(ベルトを締める部分の帯)が隠れ、ピスポケット(ヒップのポケット)が見えるサイジングです。


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オーダースーツですとお好みの裏地を選んでいただけます。インパクトのある裏地でベストファッションを楽しんでください

■身幅(ベストのゆとり寸法)
 次に身幅(ゆとり寸法)のサイズについて考えてみましょう。身体に一番近い上着がベストです。ですから身体にフィットし動きやすいサイジングを心がけたいです。
 右の写真のように、脇が開き過ぎることなく適正なゆとりが理想的です。また、あまりゆとりを少なく窮屈にしてしまいますと、座ったときにシワが出てしまいますのでご注意してください。(ゆとりをとり過ぎてしまいますと脇が開いてしまいますのでこちらも注意が必要です。)
 下の図の赤い矢印の部分、胸回り、中胴(一番細いお腹周りを測ります)のサイズを基にゆとりサイズを加えてオーダーします。実際のサイズ(ヌード寸法)に比べ胸回りでプラス約6〜7センチメートル、中胴(お腹周り)でプラス7〜8センチメートといったところが一般的なゆとり幅です。ジャケットなど比べますとぴったりあわせてお作りいただく感覚です。

 もしお腹周りが少し(2〜3センチ)出てしまってもゆとり幅が無くなってしまい窮屈になってしまいます。
 そうです!こちらも上着(ジャケット)同様、体型維持の努力なくしてはスタイリッシュにかっこよく着こなせません。。。

 やはり、ファッションとはストイックなものです。

 そして、下右の写真が後ろに付ける『尾錠』です。少しゆったり目に作って、こちらで絞るという方法もありますが、気をつけないと脇があいてしまうことがあります。尾錠は飾りぐらいに考えていただき、あまり頼らないほうが安全ですね。
・胸回り、中胴
上の赤い矢印が胸回り、下の赤い矢印が中胴(お腹の一番細ところです。)
好みの違い、個人差はありますが、 胸回りでプラス6〜7センチ、中胴はプラス7〜8センチメが適正な余裕寸法とされています。
・尾錠
ウエスト周りのサイズを調整する尾錠です。機能もさることながら、後姿のアクセントとしても良い感じです。付ける付けないはお好みですが参考までに。
■Vゾーンの開き
 ベストのフロントのVゾーンの開き具合に悩まれる方もいらっしゃると思います。
 ジャケットを着た時(フロントのボタンをしたとき)に見えるベストもかっこいいものです。Vゾーンの開きは、その上に着るジャケットの釦位置とのバランスが重要です。特に単品でご着用いただくオッドベストを作るときは、どのジャケットにあわすか良く考えてご発注されることをお勧めいたします
 出来上がり時のコーディネートにいろいろ考えをめぐらしスタイルを決めていくもの」オーダースーツの大きな楽しみです。ダニエルクレイグさん、西島秀俊さんのクールな着用シーンもそんな観点でご覧いただきますとまた新しい発見があると思います。テーラードファッションをますます楽しんでいただけるのではないでしょうか。

 最後に、最近のファッション雑誌、街でのスタイリングを見ますとベストをうまくアレンジしたコーディネートが多いです。私たちが今、制作している2016年SSのファッションカタログにもベストのバリエーションをご紹介しています。これからますます注目していきたいアイテムです。
スマートなベストスタイル

 サイズを合わせてお作り頂くイージーオーダー(サイズフィット)から、お客様のイメージ、スタイリングをオーダーして頂くビスポークテーラー(イメージフィット)へと変化してきましたオーダースーツ。

 オーダーされる方は人生のアクター(主役)です。そして、演出家でもあり、ライターでもあります。次のシーンの展開を考え、より良い衣装を準備する作業を、楽しんでください
 忘れられないシーン、印象的なスタイリング、さまざまな夢・記憶・感謝の気持ち、をさりげなく取り入れ、ライフシーンを演出するファッションアイテムとしてご活用ください。テーラードファッションをより楽しんでいただけると思います。

 上着(ジャケット)編、スラックス編に続き、ベスト編をご紹介いたしました。今後も補正、着こなし編、とご紹介してまいります。
 お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

      MD 玉岡


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